ええ、開けてきましたよ。
開けてきましたよ、アレを。
忌むべきシュールストレミングを。
まあ、あれです。
もう、思い出しただけでも意識が遠のく目にあいましたので
こう、淡々と起こった出来事をツラツラと。

8月某日某所 午前11時32分00秒

とある川原に、馬鹿4名集合。
各々、思い残すことが無いよう、神へ祈りを捧げる。

8月某日某所 午前11時34分21秒

最終目的決定
シュールストレミングを残さず食べること。

8月某日某所 午前11時35分41秒

覚悟を決めようと頑張る。

8月某日某所 午前11時38分17秒

とりあえず開封することに。
駆け足進行。

8月某日某所 午前11時38分19秒

プシュッ
缶詰よりガスが噴き出す。

8月某日某所 午前11時38分20秒

あれ? 別に大した事なくない?

8月某日某所 午前11時38分22秒

と、油断していた馬鹿共4名
後頭部付近に激痛が走る。

8月某日某所 午前11時38分27秒

5秒遅れて吐き気を催す。
耳から謎の警鐘が聞こえる気がする。

8月某日某所 午前11時38分30秒

キィッ……!
ゴブエエエエ……!
ガッ、グッ、ウオオオオオ!!
アッ……ヒヤアアアアアァァアア!!!
等の寄生が飛び出す。
あまり周りを見ている余裕なし。
地獄絵図となる。

8月某日某所 午前11時39分03秒

あまりの匂いに
「か、川へ飛び込めーッ!」の号令が下される
全員、全速力へ川の中へ。夏で良かった

8月某日某所 午前11時40分25秒

川に浸かったまま作戦会議
意味不明な事を叫びつつも
満場一致であれは喰えないという結論に至る。

8月某日某所 午前11時42分57秒

シュールストレミングの処理に困る。
放置するのも、ゴミ捨て場に捨てるのも不可能と判断。
地面に穴を掘って埋める事にする。

8月某日某所 午後12時07分19秒

穴完成。
ふと缶詰の方を見ると虫が集まってきている。
馬鹿4人、黄昏る。

8月某日某所 午後12時11分33秒

連帯責任ということで
4人で一生懸命缶詰を埋葬。
その間も匂いが凄い事に。地獄絵図再び。

8月某日某所 午後12時12分58秒

埋葬完了。
再び川へ飛び込み、匂いを洗い流す。

8月某日某所 午前12時13分30秒

もう二度とこんな馬鹿な事はしないと心に誓う。

8月某日某所 午後12時30分11秒

涙しつつ帰路につく

8月某日某所 午後2時01分00秒

帰宅後
残り香だけで親に殴られる。
挑戦終了。

挑戦後の心境

俺達、何でこんなことしたんだろ……