定額給付金なんて都市伝説じゃろ?

青春少年マガジン1978〜1983

時代的には、マガジンの黄金期が終わり、その栄華に翳りの見え始めた頃。
小林まこと先生を始め、三バカトリオと呼ばれた漫画家達の自伝的一作。
軽いタッチながらも、僅か5年と言う短い期間で
青春、斜陽、終焉と凄まじいまでの漫画家人生を描き切っている。
一週間の睡眠時間が平均八時間で、鼻血が出るまで漫画を描き続けるとか
ベランダの柵に捕まり、震えながら自殺を思いとどまるとか
ややもすればうそ臭い、でも間違いなく事実なんだろうと思わせるこの説得力。
この辺、今だからこそ描ける話なんだろうなぁ。
私が始めてマガジンを購読し始めたのは
丁度まだ金田一少年の事件簿が連載中で
確か、蝋人形館殺人事件をやってた頃だったと思う。
二回目の黄金期が来るちょっと前くらい。
この青春少年時代で、良く知っている作品と言えば
コミックスで読んだコータローまかりとおるくらいなんだけど
それでも不思議と引き込まれてしまうのは
壮絶な人間ドラマがあった故なんだと思う。
生粋のマガジン子でなくても、これはお勧めでげす。

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)